カラン

ワイルド・サイドのカランのレビュー・感想・評価

ワイルド・サイド(1995年製作の映画)
3.5
昼間の空撮から入るのだが、種々の乱痴気騒ぎの間に夜のビル群の空撮が入る。90年代初頭までのシティーボーイとかいう言葉が生きていた頃の空気感ではあるのだが、もう少し異常さが勝る感じもする。

監督さんは、編集に手を入れられて、自殺してしまったらしい。その馬鹿のせいなのかもしれないし、収集がつかない展開のなかドライブ感も突き進むパッションもない。たしかに時折ハッとする。ただのエロビデオを超えたエロスを予感するのであるが、音楽がダメで、テンポがまったりしていて、映画にのれない。セリフしか追っかけない人は問題ないのかもしれないが。

銀行屋でコールガールであるアン・ヘッシュがマッチョな捜査官であるスティーブン・バウアーにレイプされる。マネーロンダリングによって富豪のクリストファー・ウォーケンがやたらとテンション高く、アン・ヘッシュをいかせる。そんで、ジョアン・チェンとレズをする。

アン・ヘッシュ、死んじゃったね。自分がこれまで観た中で1番若い彼女だけど、のりのりのレズで、ファッションが素敵。ジョアン・チェンも気後れせず食いついてくる。最初の長いレズは惜しいけどエロビ、楽屋での方はとてもいい。最後のメキシコはよかったねってなる。都市の闇を抜けて、からっと天国的な百合への夢。



レンタルDVD。サントラが編集の質の低さを悪化させているが、音質はかなり良い。ステレオ2chだが、立体的でスクリーンに張り付くのではなく、前に出て頭の後ろまで音が広がっている。画質も良い。このレンタルDVDは自分が初めて?というくらいに綺麗であった。55円宅配GEO、18分の13。
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