血の気の多い新聞社社員達の足の引っ張り合いがおもしろい、ハードボイルドな作品です。
普段、我々が何気なく見ている新聞の一面に何を載せるのか、あそこまでこだわっているのかと
感心させられました。
他にもライバル心剥き出しの他社とのやり取りや、取材対象への張り込み、内なる権力との闘い等、演出のリアルさは手練れの役者陣の演技力の賜物でしょう。
まぁ、この作品はあくまでフィクションですから、実際のところはどうなのか、私は知る由もありません。ましてや昨今の、権力のイヌに成り下がったヘタレな新聞業界に携わる人間から見たら鼻で笑われるような内容なのかもしれません。
しかし、そんなヘタレどもの中にも、志しのある有能な同業者はいるはずです。そんな人にこそこの作品を観て、何かを感じ取ってほしいです。
やっぱり権力に立ち向かう人間はカッコいいんですよ。そこにつきますね。
追伸、実在の人物や会社名をそのまま使っているのは好感が持てます。大事なところです。
