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クライマーズ・ハイのぉゅのレビュー・感想・評価

クライマーズ・ハイ(2008年製作の映画)
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2023年 鑑賞 23-
NHK BSプレミアム にて
横山秀夫先生の同名小説を原作に、「突入せよ!「あさま山荘」事件」「関ヶ原」等の原田眞人監督・脚本による、原作者の横山先生が上毛新聞社の記者時代に遭遇した日本航空123便墜落事故を題材に、群馬県の地方新聞社を舞台に未曽有の大事故を取材する悠木(堤真一さん)や佐山(堺雅人さん)や玉置(尾野真千子さん)ら、新聞記者やそれを取りまとめるデスクの奮闘を描いた作品。「クライマーズ・ハイ」とは、登山者の興奮状態が極限まで達し、恐怖感が麻痺してしまう状態のこと。
スコアはつけられないと感じたため、スコアは遠慮させていただきます。

ー あの頃の自分とまた立ち上がろうとする自分 ー
御巣鷹山日航ジャンボ機墜落事件を描いた作品。この事件のことはよく知らないが... 毎年の慰霊祭をニュースで見ているからその事件があったことも知っているし、何年も風化されずに2023年を迎えた。この作品もその一因になっている...

OP映像が壮大な山々、悠木(堤真一さん)のような冷静な人ほどクラマーズ・ハイになる?、山を降りるために山を登る、お金の話じゃないと安西(髙嶋政宏さん)の土下座、佐山(堺雅人さん)& 白河社長(山﨑努さん)のエレベーターでの悠木についての会話「悠木さんは生涯一記者です」、悠木の帰還と「ジャンボが消えた」と墜落の可能性、最大の飛行機事故と悠木が全権デスク、凄く慌ただしい新聞社のデスクだと理解出来るカメラワークと周りの雑音、墜落現場は御巣鷹山と山の状況が... 、「あぁ おっかねぇ」と男の嫉妬、輪転機の故障と「やめようと思ったことは?」「ない」、悠木は社会部や広告部などとも本気のぶつかりを、神沢役の滝藤賢一さんの演技が凄い!、「騒がしい方が落ち着く」、亀嶋(でんでんさん)の「目 真っ赤じゃねぇか!」とあの記事の内容に圧倒される、「すぐに追い抜くから」と「悠木さんを追いかけてるんですね」、悠木の怒りと等々力(遠藤憲一さん)の悠木の土下座要求、悠木の土下座での願いと知らんふりの白河社長、卓球と神沢の怒り、悠木の憔悴と亀嶋の言葉や行動 このシーン好き!沁みる!、黒板に一部白色の赤い文字、玉置(尾野真千子さん)からの電話とダブルチェック、新聞を分けて欲しいという親子と悠木の優しさから来た行動、ある写真が日航事件を新聞のトップにする、悠木は岸(田口トモロヲさん)らに近づき... 、悠木と神沢のシーンの圧倒的な迫力が... 、酒の席と等々力&悠木の熱い怒鳴り論争へ、お葬式と “スペードのエース” の写真、新聞記者の映画と「チェック ダブルチェック」と最後の切札、悠木と佐山と玉置、白熱した会議と悠木のアイデア、悠木& 伊東(皆川猿時さん)怒号(マス●ー●ー●●ン発言などの含め)言い合い、悠木らの駆け引きでの等々力との内緒打ち合わせを、鍵のシーンのハラハラ感と伊東らの怒鳴り込み、階段がギチギチで迫力感じる、また憔悴の悠木と玉置の決意と叫び、臆病者と白河社長の嫌味「私は新聞を作りました」、悠木の決意と全員の意志は佐山が代表して... 「1面トップでやって下さいよ」

「行く努力をしましたか?」は臆病者を再び立ち上がせる言葉... あの時のように... でもやっぱり...

“航空市場未曾有の犠牲者を出した日航123便の事故原因には 諸説ある 事故調は隔壁破壊と関連して事故機に急減圧があったとしている しかし運航関係者の間には急減圧はなかったという意見もある 再調査を望む声は いまだに止まない”
日航機事件当時のパートが断然長いが、悠木と安西の成長した息子の山登りのパートとの交互で、悠木がピンチになると両パートピンチに、悠木が再び立ち上がると両パート悠木を立ち上がらせる他社の言葉があった!過去パートは未曾有の航空機事故で鬼気迫る新聞社を描いていて雰囲気ドス黒いが、山登りのパートでは壮大な山々の風景を描いていて鮮やかな雰囲気 でも悠木の気持ちが上がることも彼に立ち塞がるものがあることもどちらも同じように感じる構造だ 大小あるけど、未曾有の事件も日常でも結局上がったり下がったりの人生なんだろうなと感じた作品でもあるが、日航機墜落事件当時の空気感とか、その事件のこととかも知れた作品でもある。また私は一つ勉強になったとも感じた作品だ

「あんたが全権だからみんなが一つになっている あんたが流れ作った どんどん怒鳴ってくれよ全権」

「お前を調子付かせるために520人が死んだんじゃないだ!」

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