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アムステルダムのtakaのレビュー・感想・評価

アムステルダム(2022年製作の映画)
3.9
大勢の豪華俳優陣にビビる
テーマに反し明るい語り口だが、矢継ぎ早な台詞と説明に圧倒される

同じくラッセル監督×クリスチャンベールの「アメリカン・ハッスル」に近い作風で所々クスッと笑えるがネイティブな方に比べ半分も理解できていないことだろう
アニャテイラージョイの一連の下りは執拗で面白かったw
いつもながらクリスチャンベールの役者魂には驚くし、今作の女優陣は皆個性的でそれぞれ輝いていた

復員兵の怪我や解剖シーンなど強めのグロ描写もあるが、やはりあっけらかんとし重暗くならない
友情、陰謀、人種差別、自由と民主主義、戦争、アート、薬害等々、テーマは散漫ながら高次元で纏まった格調高い仕上がりで満足度も高い

"必要と選択"など胸にしまっておきたい教訓となる言葉も溢れていた
ボリューミーかつやや一本調子の作風に耐えた暁には心地良い疲労感と余韻をもたらしてくれる
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