ひろゆき

アムステルダムのひろゆきのレビュー・感想・評価

アムステルダム(2022年製作の映画)
5.0
銀幕短評(#647)

「アムステルダム」
2022年、アメリカ。2時間14分、公開中。

総合評価 120点(下記の遊び加点を含む)。

わたしはいつも貪欲(どんよく)です。しごとについては無欲ですが、遊びについては とても。

文化の日。集合は渋谷のハチ公前に、朝10時でした。きょうのためにわざわざ飛行機で上京してきた友だちと落ち合い、シネクイント10時半の回次で この映画を観ました。終わると12時過ぎになったので、超有名な老舗の 渋谷回る鮨屋さんに行き 軽く昼食を済ませました。つぎに、界隈でいちばんの高層ビル 渋谷スクランブルスクエア(開業3年)の屋上展望台「渋谷SKY」47階 230mに上がりました。快晴のもと、東京360度の絶景を5分で堪能しました。わたしは貪欲が祟(たた)って とてもせっかちなのです。5分も観れば、屋上観覧料2,000円など安いものです。午後2時にはbunnkamuraのオーチャードホールに入り、コンサートの前説特別インタビュー会を聞きました。バイオリニスト、ピアニストの女性が 興味深い話しをしてくれました。わたしたちの席は、彼ががんばって取ってくれた 前から3列目の “砂かぶり” の上席で、もう演者の舞台が目の前です。きょうのひとり41千円のチケットは、わたしの懐には余るので、もちろん友人に払ってもらいました。開演は3時で、その名門 イギリスBBC交響楽団の演目は、アンナ・クラインの小品、エルガーの「チェロ コンチェルト」、ドボルジャークの「新世界より」で、どれもすばらしい演奏を堪能しました。エルガーのその曲は初見なので 予習して行きましたが、思い出に残るとても好きな曲になりました。チェロ ソリストのアンコール曲と、オーケストラのワルツのアンコール曲もすてきでした。クラシック音楽のコンサートなど、前回大阪「アイーダ」の名演以来なので、とても興味深かったです。前から3列目なので、演者の細かい動きや表情が垣間見えて、ことさら感銘を受けました。会の終わりは目算どおり夕5時半になったので、6時に予約をいれていた 近くの「食幹」という和食店に行きました(これは長男の勧めです)。どれもおいしい品々を たらふく食べて、大満足です。食後にはもちろんコーヒーで、ひさしぶりに「羽當、はとう」に行きました。味はもちろんいいのですが、ちょっと抽出が濃いなと 今回は感じました。コーヒー2杯(ドミニカとグァテマラ)とケーキをふたつ(チーズとカボチャプリン)を食べました。ここまでの行程で くたびれたと友人がいうので、彼が泊まる渋谷で別れました。繰り返しますが、わたしはいつも貪欲です。仕事以外は。まえの晩に神保町のフレンチ「五木田」でキャッチした情報で、長年なじみの田町の「Socie」で働いていたバーテンダーKさんが、豊洲の新ホテル「ラビスタ東京ベイ」のバーに移ったと聞いたので、タクシーを飛ばして ソッコーそのバーに向かいました。その上品で清潔なリゾート型ホテル(豊洲市場のすぐとなり)で、果たしてかれは、きょうが出勤初日だといいます。ここは祝儀の渡しどきだと思い、サントリー響17年と21年(それぞれショット3,300円 7,700円と良心価格です)を店長を含め振る舞うと、ふたりは存外の喜びようです。すかさず翌週水曜日に そのホテルに(VIPレートで)泊まる約束をしました。さらに、女の子(しごと仲間)を同行するプランのホームラン予告を ふたりにしました。その女性とふたりで飲んで、わたしひとりが そのホテルに泊まるのです。こういう遊び系プレッシャーをじぶんにかけると、なおいっそうエンジンが吹き上がる性分で、結果、しごとのエンジンは自ずとアイドリング状態に下がります。その夜6杯酒を注文しましたが、たのしいひと時を過ごせたので、勘定書きなど それにはかけがいがありません。ホテル14階のそのバーのカウンターに座ると、正面に東京タワーの夜景が綺麗に見えるのも、大きな加点です。時を忘れて 長居していると もう終電がなくなったので、タクシーで 銀座の定宿にもどります。フロントのなじみの女性と きょうの長い行程を かいつまんで話し、割と盛り上がりました。ああいうフロントの女性は 勝手にうまくランチに連れだせないのかなあ。きょうのような こういう詰め込み遊び行程を作ることにかけては、わたしは仕事の3倍くらいのパフォーマンスを出す自信があります。もし現職を失職したら、ツアコンやガイドになりたいなあ、本気で。まあ、今回の出張にきたのも仕事なのか遊びなのかわかりませんよ、結果として。どこかで帳じりをあわせて仕事の遅れは挽回すればいい。そういう楽観的なところも わたしの持ち味で、けっこうじぶんで気に入っています。いつもいいますが、ひとは「いま」しか生きられない。「いま」しか 人生を楽しめるときはない。それが わたしの最大の信条です。お金ですか? きょうの出費は、たぶんかなり積みあがりましたが、日ごろをつつましくすればいいのではないでしょうか。もしそれができると仮定するならば。


「アムステルダム」、いかにもアメリカが作りそうな すてきなコメディドラマですね。途中 筋書きがちょっとややこしいので、もう一度観れば たぶん得心がいくと思いますよ。
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