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アムステルダムのmusicboxrockのレビュー・感想・評価

アムステルダム(2022年製作の映画)
4.0
豪華俳優による話題作が早くも配信に。映画館で観ようと思ってた作品なので早速鑑賞。

興行成績が惨敗と聞いてたのでほぼ期待しないで観たが、予想以上に好みの映画だった。万人受けはしないかもだけど、映画ファンならオススメ。

やはり出演俳優の豪華さに目を惹かれる。実際これだけのメンツが共演してるのを観られるだけで映画ファンとしては満足。

主役の3人、クリスチャン・ベールにジョン・ワシントン、マーゴット・ロビーだけでも豪華なのに、脇を固める俳優陣もとにかく凄い。日本版ポスターは意図的⁉︎に消されてる御大ロバート・デ・ニーロに加えて、悪役似合いすぎラミ・マレックに今をときめくアニャ・テイラー・ジョイ、引っ張りだこのゾーイ・ザルダナ。完全脇役なのにマイク・マイヤーズにマイケル・シャノンと主役級がズラリ。そして退場が笑えるテイラー・スウィフトw
これだけの配役にも関わらず一人一人しっかり見せ場を作ってて、個性を出せてるのは脚本とディビッド・O・ラッセルの手腕か。

サスペンス的な話のドンデン返しやスリル感は薄いが、世界大戦の間の時期のレトロ感溢れるアートな絵作りに主役3人が映える映える。全てのパートが切り取りたくなるような映画的な美しさに溢れた作品だった。

特にマーゴット・ロビーはほんと絵画のような美しさ。映え過ぎちゃってビジュアル印象が強くなり過ぎちゃうのが彼女の難しいところかも。対してアニャの怪しい美しさも対照的で良かった。やはり唯一無二の存在感。

あとクリスチャン・ベールの演技はいつにも増してキレっキレ。この人凄すぎて少しついていけない感もありますね。

ハーレイ・クインでのブレイク以降、あえてなのかアーティスティックな作品によく出てる感じのマーゴット。自作も配役豪華なバビロンでこちらも興行苦戦と言われて心配。良い映画は正当に評価されて欲しいけど、コロナ禍でこれ系の映画は厳しいのかもなぁ。
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