レオン

アムステルダムのレオンのレビュー・感想・評価

アムステルダム(2022年製作の映画)
3.5
惜しいと感じる作品。
演出次第ではアカデミー賞「作品賞」をも狙える題材、
と思える物語なのに、随所に違和感が漂う。

大事な解剖をするのに、そんな会話?
(気持ち悪さを紛らわす為?とか深読みしてしまう・・)
サスペンスドラマ風なのに、急にコメディータッチ?
最重要人物の将軍に面会する時に限って、3度もよろめく?(後のパーティーでは普通に踊ってる)
諜報部との説得シーンでも「鳥」の話?

中盤以降のベイルの解説ナレーションも、名監督なら、状況描写で分からせて、「言葉」では説明しない。
終盤で真犯人が判明し、エンディングにもっていくシーンも、なにかもたついている様で、気持ちよく終わらない・・。

そして極めつけはラストシーン、主演3人が一人づつズームされ、「アムステルダム」「アムステルダム」と順番に言う・・なにこの演出? 素人監督が自主制作で作った映画のように感じて笑ってしまった♪

ハッキリ言って、ラッセル監督はセンス悪いな・・・。
と私的な結論に達しました♪

ただ、事前情報を入れずサムネイル画像だけでこの作品を視聴したので、主演級俳優がどんどん出くるのにビックリ。 特にテイラー・スイフトは、よく似ているな~と思って、その長身が見えた瞬間に本人だ! と気づいて役者もしている事を初めて知った。

デニーロの貫禄演技は当然だが、ベイルの七変化には恐れ入る。 今作の為に体重もかなり絞っているだろう。 そしてデニーロとの会話シーンで、左目だけ動くシーンがあるのだが、CG補修なのか本人が片目だけ動かす訓練をしたのかは判断出来ないが、画面に釘付けになった。 
ベイルは少しコミカルさを加味したせっかくの名演技だが、他の役者がシリアスなので、私的には一人浮いてしまっている様に感じたシーンもあり、やはり惜しく感じる・・。

ウィキで調べたら、制作費8000万ドル に対して、世界興行収益 2700万ドル と大赤字だったようで、ラッセル監督の次作には、これほどの役者陣が集まらないかな・・。
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