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アムステルダムのABBAッキオのレビュー・感想・評価

アムステルダム(2022年製作の映画)
4.0
 2022年アメリカ。第一次世界大戦に従軍したユダヤ人、黒人と看護師の家出女がアムステルダムで出会い、友情を築く。やがて三人は別れてそれぞれにアメリカに戻るが、復員兵をめぐる事件に巻き込まれて再び出会い、彼らを巻き込んだ真犯人とその背後にある陰謀を暴く、といったストーリー。複雑なストーリーだが主演三人の好演とテンポ良く、重くならない演出で見続けることができる。主人公3人は皆社会の周辺にいる心の傷を負っており、戦傷を負った人びとの生々しい傷(ベイル演じる主人公も義眼)が描かれるが、軽めの劇伴で救われる。御大ロバート・デ・ニーロも復員兵の英雄役で登場、この映画のストーリーに共感しての出演だろう。第一次世界大戦から大不況期のアメリカ史に関する知識が前提となっており、理解のハードルはあるが多少下勉強してでも見る価値のある作品。
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