裕次郎

嵐が丘の裕次郎のレビュー・感想・評価

嵐が丘(1988年製作の映画)
4.0
松田優作の鬼丸。
徹頭徹尾、人の情を排した寒々しい演技。
共感がつけ入る余地のない凄さ。

武満徹の音楽が鬼火のように明滅し、鬼丸に呼応する。

優作の最後から三番目の出演作で、共演者の古尾谷雅人は目標としていた彼がほどなくなくなりスランプに陥っていった。

必ずしも激鬱展開というのではないのだが、観る覚悟が試される作品。

※追記。後半に出る絹の娘役、ニャンニャン事件の人だと知る。
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