江戸時代の作仏聖・円空に関するドキュメンタリー作品。
円空さんのことをあまり知らないので、知りたいなぁと思って観てみました。
円空仏は本当に独特で怖いほどに優しい空気に包まれていて、唯一無二感がはんぱではなく。
聖とは…仏教伝来前から存在するもので、全てのものに仏が宿るという、アニミズムに通づる日本古来の概念。だからこそ、自然の木の形を生かした仏像で、独特に見えるのでしょう。
当時は政治に使われることの多かった仏教、それに通づる仏像ですが、円空さんの掘る仏像は民衆のための素朴なもの。
全国行脚しながら無償で掘った仏像を与えていたとは、嘘みたいに大変な徳を積んだ方です。
円空さん縁も含めた岐阜めぐりに、ますます行きたくなりました。