あんじょーら

私は確信するのあんじょーらのレビュー・感想・評価

私は確信する(2018年製作の映画)
2.0
そろそろ始めないと今年は間に合いそうもないので。


2021年見逃し後追い作品 その1


毎年、その年公開映画を36本は観て、私の個人的なベスト10を決めようと自分に課しているのですが、まぁ36本くらいが私の限界です。週に1本観られていれば52本は見られるでしょうけれど、ちょっと私には難しい。1ヵ月に3本の新作映画が見られるとなんとか達成できるくらいの感じです。ただ、Netflix、AmazonPrime、U-NEXT等の動画配信サービスのおかげで、かなり見やすくなりました。


そんな今年の1作目のわずか20分くらい見たところで、いきなり容疑者がヒッチコック作品に詳しい教授で「間違えられた男」の話し、とか言い出したので、先に「間違えられた男」を観る事になってしまいました・・・時間が無いのに・・・


2000年2月に実際に起こった事件を基にしたフィクションです。詳しい当時の事件について、どうしてもよく分からないのですが、とにかく実際の事件を基にはしているようです。


2000年に3人の子供を残して母親が失踪する事件が起こり、生死不明、その後夫が起訴されますが、証拠不十分で不起訴になります。その間9年の年月が流れましたが、検察は控訴する事になり・・・というのが冒頭です。


主人公は、失踪(?)した妻の夫ジャック・ヴィギエの娘が家庭教師をしている子供の母親ノラです。はい、もうこの時点でよく分からないですよね?私も観ていて、似たような人が多く出てきますし、え、ヴィギエって誰だっけ?デュランデってどこから出てきたの?と大変困惑しました。登場人物が多い上に、誰が家族で、誰が検察で、という映画の観せ方が非常に上手くないんです・・・


登場人物の顔写真と相関関係図がHPにはありましたけれど、これを事前に観ておかないと、非常に、非常に分かりにくい。なので筋を追うとか、ディティールへの注意の払われ方がどうしてもおろそかになります。その上、さらに被疑者や新たな容疑者に纏わる周囲の人の会話の録音から、犯人や怪しい人へのアプローチをするのに、誰が誰だかワカラナイのは致命的だと思います・・・私の能力も低いですよ、それは充分承知の上で、この映画はそういう人への配慮が無い、と思いますし、良い方に解釈すると、ヴィギエ事件がいかにフランス国内では有名で、それぞれ似ている人がキャスティングされているんであろう、と思います。が、良くない解釈をさせていただけるのであれば、あくまで手抜き、その場の雰囲気重視の結果でしかないと思います。


ネタバレありでもう少し言いたい部分はありますが・・・


ただ、法廷モノって面白いですし、私はラストの弁護士の最終弁論を聞けただけで、これだけ文句を言いつつ、とりあえずは見て良かったとは思える映画だと思います。


法廷モノが好きな、割合ヒマな人にオススメします。


あ、ヒッチコック作品は観なくても全然問題ない作品だと思います、ほぼ関連性無し・・・なんだったんだ・・・