たま

私は確信するのたまのレビュー・感想・評価

私は確信する(2018年製作の映画)
3.0
仏で実際に起きた未解決事件。

疾走した妻の殺害容疑をかけられた大学教授の夫。
一審では無罪となった控訴審がこの映画の舞台。

マスコミが騒ぎ立て、10年にも及び人々の関心を集めていた。

無罪を信じるひとりの女性が、敏腕弁護士に弁護を担当してくれと迫る。
その代わりに、膨大な通話記録の解析を頼まれる。

通話記録の声を頼りに映画が動いていくのだけれど、映像が無いので、その声が誰なのか、どうゆう状況なのかいまいち分かりにくく、内容に入り込めなくなってしまった(泣)

そして、とても緊迫感のある状況にもかかわらず、女性が仕事や子供をないがしろにしてまでのめり込む理由がわからず、またまた置いてけぼりに(泣)

妻の失踪の結論は出ていない。
だから映画にも着地点が無い。
そういう映画では無いようだ。

最終弁論の言葉は熱く響くものがあり、それを語りたいがために作られた映画なのかなと感じた。
オリヴィエ・グルメの上手さが光る。

警察やメディア、はたまた一般市民までも憶測でしか物事を考えないことへの痛烈な批判。

きちんと真実を見極めないといけないと肝に銘じる。
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