ニクガタナ

BLUES HARP ブルース・ハープのニクガタナのレビュー・感想・評価

BLUES HARP ブルース・ハープ(1998年製作の映画)
3.5
三池作品にハマってた時以来約二十年ぶりに再鑑賞。バンドモノにヤクザモノを絡めた、アクション描写が光るプラトニックBL青春劇。親分の女をイヤイヤコマして、裏切り計画を練るゲイのヤクザ幹部が、命救われ惚れちゃったのは、敵対組織から回してもらったヤクを売って小遣い稼ぎしてる、心がキレイなチンピラのクラブ店員。演じた田辺誠一と池内博之主演二人のキャスティングが良し。ミッキー・カーチスがオネエ入ったクラブの店長というのが可笑しい。バンド演奏シーンが多めでちょっとテンポが悪い。おつむが弱い感じの彼女の演出が古臭い。恋した男が自分の謀略に巻き込まれる破滅展開は切なすぎる。クライマックスのマンション廊下での飛び退り2丁拳銃ガンアクションがしびれるカッコよさ。兄貴を愛する卑屈な感じの舎弟役ボブ鈴木という役者の気持ち悪い佇まいが良かった。本作の音楽も担当する、バンドボーカル役の奥野敦士が歌うエンディング曲が歌い方含め井上陽水の「少年時代」風で笑っちゃう。
ニクガタナ

ニクガタナ