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ある人質 生還までの398日のkazu1961のレビュー・感想・評価

ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)
4.2
▪️Film Diary————————————————-
🖋本年鑑賞数 :2021-442
🖋#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋見終わったあと、痛い涙が流れ続けました。実話に基づいた作品ですが、その“奇跡の生還劇”に感動するというよりは、“テロに屈しないということ”を深く考えさせられました。本作のデンマーク政府のように、拉致された人質の身代金は払わないということ。。。これが人命よりほんとに大事のか?正解は無いと思いますが、作品を見ていたたまれない気持ちになってしまいます。その政府の考え方によって救われる人と救われない人、政府が支援しない場合には家族の財力によって救われる人と救われない人がででくる無情が、心を痛めます。。。

🖋事実に基づいている作品だけあってとてもリアリティに溢れています。“ある日突然、武装集団に誘拐された写真家が体験した監禁生活・地獄とは? ”結果だけをニュース等で見ることはあっても何が起きているのかはなかなか目にすることができません。それ故、より衝撃的に本事件が心を抉ります。

🖋その一方で解放に全財産を注ぎ込み、さらに募金を募りできること全てをやり遂げる家族の愛には感動します。また交渉人が存在するのも解放に向けてのキーポイントなんですね。

🖋本作、内戦中のシリアを訪れた24歳の写真家ダニエル・リューが、IS(イスラム国)に誘拐され、1年以上も過酷すぎる監禁生活を生き延びたという衝撃の実話を映画化した作品です。複数の立場の人物の物語がリアルタイムで進行するため、緊迫感が途切れることがありません。またISの真実を人質の視点で内側から初めて本格的に描いた映画でもあるんですね。

😨物語は。。。
怪我のために体操選手の道を断念したダニエルは、ずっと夢だった写真家に転身。戦争の中の日常を撮影するため、シリアの非戦闘地域を訪れました。だが現地の情勢が変わり、ダニエルは IS に誘拐され拷問を受けます。家族は巨額の身代金を用意するために奔走するが、犯人側は容赦なく追い討ちをかけ、過大な要求を突きつけてきますが。。。

▪️Database————————————————-
🎥邦題 :『ある人質 生還までの398日』
原題(英題):『Ser du manen, Daniel』
🎥製作国 :デンマーク・スウェーデン・ノルウェー
🎥初公開 :2019
日本公開 :2021/02/19
🎥上映時間 :138分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):ニールス・アルデン・オプレヴ、アナス・W・ベアテルセン
脚本 :アナス・トマス・イェンセン
原作 :プク・ダムスゴー
音楽 :ヨハン・セーデルクヴィスト
出演(声優):エスベン・スメド 、トビー・ケベル 、アナス・W・ベアテルセン 、ソフィー・トルプ

▪️Overview (映画. comより)———————
2013年に398日もの間、IS(イスラム国)の人質となりながら、奇跡的に生還したデンマーク人写真家ダニエル・リューの救出劇を実話をもとに映画化。怪我で体操選手の道を断念し、ずっと夢だった写真家に転身したダニエル。戦争の中の日常を撮影し、世界に伝える思いを抱き、24歳のダニエルはシリアの非戦闘地域を訪れた。しかし、現地の情勢が変わり、ISに誘拐されたダニエルは拷問と飢えに苦しみ、地獄の日々を送ることとなる。ダニエルの家族は要求された巨額の身代金を用意するために奔走するが、犯人側はさらなる要求を突きつけ、家族たちに追い打ちをかける。主人公ダニエル役は、デンマークを代表する実力派エスベン・スメド。「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のニールス・アルデン・オプレブと、俳優として本作にも出演しているアナス・W・ベアテルセンが共同で監督を務めた。
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