Yuki2Invy

変態のYuki2Invyのレビュー・感想・評価

変態(1987年製作の映画)
3.6
この前原祐子さんって方は存じ上げなかったのですが、この方も当時の業界を席巻し捲ったって一大スター・セクシー女優さん…なのですかね。んで、監督はまた北川徹さん…てなってますケド、コレは磯村一路さんの別名義だそーで、だからってワケではありませんが、ごくコンパクトな作品でありながらもドコか一般映画的な質感を纏ってるとゆーか、この頃に流行ってた気もする様な「ごく静かに、ドコかナニかが乾いてる・荒んでる」みたいな空気感がワリと終始維持されて居るのですよね(⇒コレって実はバブル期の虚無感…みたいなコトなんすかね?)。お話の内容自体もやや「奇妙な話」みたいな、少~しファンタジックみたいなヤツではありますし⇒オチは大したモンじゃねーとは思いますケド。

なので、ピンク映画でありながらもミョ~にちょっとハイソ…とゆーか、個人的にはかなり「嫌いじゃない」方の感じだったと思っちゃったのですよね。プラス、また諸々の要素もそーいった空気感のもとに結構「調和」してたな…て感覚もありますよね(⇒音楽もSEもごく限定的、セリフも全部囁く様に、部屋にも生活感がなくって、とか)。ゆーて重ねて、この頃の映画(邦画)にはまま在り勝ちな質感だったかな~とも思ったりはするのですケドね。

ただ、中で今作がポルノとしてもチャンと成立してる方だ…とも思える理由ってのは、コレこそ正に前原祐子さんのパーソナルなクオリティだ…と思うのですよね。顔は確かにかなり可愛いですよね⇒フツーにアイドル級とゆーか、たぶん現代でも完全に通用するってレベルで。加えて、ソレで居てまたミョ~に肉感的とゆーか、当時20歳&この無垢なルックス⇒そんでこのグラマラスはモ~背徳的…みたいな感じですらありまして、濡れ場とかも相当に淡々と(+個々のカットの「間」自体も比較的ゆったりと)シンプルに静かに描かれてゆくワリにも、ソコに(エロとゆーよりは)エロスのレベルのモノがしっかりと+ごく「オツ」に感じられてゆく…とも思われたのですよね。結果的に今作、全然観て損したって気は全くしませんでしたし、他にもまだ在るっぽいのでこの前原さんの出演作については、今後機会が在れば観ておこうかと思いました。以上。



※追伸:一点だけ、上で書いた様な雰囲気…でありながら、タイトルだけはな~んでこ~んなエロダサい・品が無い感じなのでしょーか?ソコはチョイ残念……
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