『トップガンマーヴェリック』に便乗して制作されたものの、本家が延期に次ぐ延期を受けてしまったので、本家よりも約二年前にリリースされたという悲しきアサイラム産B級映画。
休暇シーズンでパイロット候補生しかいなくなった空軍基地に、ロシアの秘密兵器を奪った特殊部隊のヴァルキリーが不時着。
秘密兵器を取り返そうとロシア軍が空軍基地に迫り来るので迎撃するぜ！といろいろと突っ込どころ満載なストーリー。
内容も『トップガン』じゃなくて『要塞警察』っぽい。
話的にも演出的にもこれといった特徴はなく、はっきり言ってしまうと退屈。
本家にはない地上戦は役者の動きがショボく、肝心のドックファイトも、敵の戦闘ヘリをハエ叩きの如くチマチマと撃退するだけでインパクトに欠ける。
緊急脱出した後に、そこら辺を散歩してきた感覚で基地に帰還するシーンが一番シュールだったかと。
あとやたらと存在感のあるエリックロバーツ。
本家がトムクルのやりたい放題なのだから、もっと低予算だからこそ出来るぶっ飛んだ何かをやれていたら、笑えるネタ映画にはなったかもしれない。
睡眠効果のあるいつものアサイラム作品だ。
