本日の一本。
前作はキャラ映画として中々の出来栄えであったので当然というかなんというか続編が世に出て来ることになった。例の盲目爺がとこで拾って来たのか少女と二人暮らしをしている。またノコノコとやってきた悪党をバッタバッタとぶっ殺すみたいな映画にするのかと思ってたらどうやらそうではないらしい。
前回は殺しを知らぬ若造が餌食にされる話なのだが今回は向こうは殺る気満点。お姫様を攫ってモロトフで爺の家を焼失させている。さらには前作までの爺の目であり耳であったわんちゃんが今作では敵方として追い詰めるチェイサーとなって執拗に追い回す。それでもキルレはバッチリ稼ぐあたりホーム・アローンをこのときまではしているよう（本作はターミネーター2と言うよりニュー・フェイト的なT-800って感じ）
兎に角囚われのお姫様を奪い返すべく敵の車から武装を「頂く」のだがこのワンシーンが忘れることができない。ま、まさか、あのシーンは我が映画人生の聖典「コマンドー」ではないのか。メイトリクスのデェェェンのシーンではないか。本作の存在意義はこのワンシーンにのみある。
例のシーンを挟むのだから後はバル・ベルデ共和国を地図から消してしまうだけだ。敵の視界を奪い、自らの卓越した戦闘力で相手を一網打尽。チョット前作のキモい描写にヒーローっぽいフォローをして後はボスを傷つきながらも成敗。自分の守りたかった宝を今回も守り、彼はその奇妙な人生を終える。終わってくれ、続編はコケると思うから。
前作と毛色違うのでもうホラーですらないキャラ映画で、その点が理解できるなら良いが、そうでなければアクションとしては凡作だからスルーしても良い。個人的には好きな方ではある、人には勧めないタイプの映画。
