「メリちん」吉田恵輔監督の自主制作時代
第2作目をWOWOWで初視聴。(2006年)
出演は後藤飛鳥、仁志原了、平井詢子、他
10年ぶりに帰郷した、元いじめっ子のタラちゃんと偶然に再会した幼なじみの男女、メリーとマチがタラちゃんに振り回され、気まずい時間を過ごす様を綴る。
吉田恵輔監督がもつ、人間のおかしみ、哀しさを描く才能、各人物のキャラクター描写は昔から巧い。初期作から監督の作家性が変わってないことを再認識した。
Vシネ「いじわるマシンガン2」、ゴンザレス鈴木、等、東京で燻ってるタラちゃんは痛いが、こんなロクでもない男、よくいるよね。メリちんの絵日記を見てしまったタラ。人間の本音を知ってしまう哀しみ…
メリちんの名前の由来、いじめっ子といじめを受ける人間の関係性、忘れられない悲しい過去の記憶…近年の小中学校でのあだ名付け禁止令も一理あると思う。
(追記)タラちゃん役と脚本を担当した仁志原了という俳優は2016年6月に大動脈解離で倒れその後すぐに45歳で亡くなられたとのこと…
