ゆっきー

書かれた顔のゆっきーのレビュー・感想・評価

書かれた顔(1995年製作の映画)
4.5
再再見。(ビデオ→オーディトリウム渋谷→名古屋シネマテーク)

さすがに糞面白いし、レナート・ベルタの中でも三本の指にはいる。緩慢な動きに対するフェチズムは他のシュミットの作品通り。杉村春子先生が口元を扇子で隠して扇子の仲骨を一本ずつパタパタ閉じてく場面がすごすぎて忘れられん。

劇中で引用される成瀬『晩菊』の上原謙が訪ねてきてウキウキ顔でもてなしする場面、化粧直しする鏡のショットで杉村春子が真顔になるのも物凄いわ。リアルで。並みの役者ならウキウキ顔のまま化粧直しし始める気がする。

劇中劇『斜陽の芸者』で電話を切られた坂東玉三郎が受話器を観る演技をするのだがそれはどうなの?と思ってしまった。電話切られて受話器を見なくない?よくある演技ではあるが…。

あと男役が小顔で坂東玉三郎の顔のほうがでかいのが可哀想。もっと顔のでかい役者を使うべき。
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