ナミモト

セブンのナミモトのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
3.8
七つの大罪になぞらえた連続殺人犯を追う、ベテラン刑事と新米刑事のバディもの。フィンチャー作品は、相変わらず、サディスティックな痛みの伴う描写の先鋭さが群を抜いているなぁと思います。「これ痛いよねー」「ひどいよねー」をクールに、冷徹に、とことん突き放して描く手腕は流石だなと思います。
集合住宅での追いかけっこシーンの、カット編集も凄い。マンションの長い廊下や、高層の窓や、地下空間などをよくいかしていますよねー。
あとは、ラストに向かう道中での車内の会話が印象に残っています。この点は、おそらく、「どの人物が、どの罪を背負うのか?考えてみてください?」という問いかけを考えるにあたって重要なシーンのひとつですよね。残った「憤怒」と「妬み」。「憤怒」は感情的になる彼だったとして、では「妬み」は?
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