Kapporiya49

セブンのKapporiya49のレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.8
『ザ・キラー』面白かったよ記念で約15年ぶりの再観賞。
全体的に、ストーリーどうこうよりも、映像がいちいちキマってて最高!

7つの大罪を模したうちの、最初の5つの犯罪現場の照明や室内装飾が醸し出す気味の悪さがよく出来てるし、いちいちどのショットでも大雨降ってるのがイヤ〜な気分にさせられるものの画になるし、中盤の追跡シークエンスも観ていて楽しくなってしまった。

男前にも程があるブラピが、ただ綺麗なお顔で取り澄ましているのではなく、どんどん傷を負っていくのも良い塩梅で、グロテスクな物語と妙にマッチしている。

最後、晴れた朝の砂漠のはずなのにおどろおどろしいほどに暗い画作りの中、中盤にブラピに向けられた銃口のショットに対して、最後に入れ代わってブラピが泣きベソかきながら突きつける銃口を見上げるショットがめちゃくちゃ印象に残った。

今観ると、カイザー ソゼばりの怪演をみせるケヴィン スペイシーのヌメヌメしたイヤらしさって素なのかなとか思ってしまったが、良い映画であることは1ミリも疑いのない傑作だなと感じた。
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