ぜん

セブンのぜんのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.1
【七つの大罪になぞらえた連続殺人事件】

監督:デビッド・フィンチャー
脚本:アンドリュー・ケビン・ウォーカー

後味が悪い映画として有名な作品。
観たい気持ちと観るのがこわいという気持ちが交錯して数年間観ずにいました。
結果的にやはり後味が悪かったですが、ここまで引き込まれる作品は久しぶりでした。

監督のデビッド・フィンチャーは前作での悪評により監督をしたくないと思うほどに落ち込んでいたそうです。
しかし、脚本を読み返してこれはすごい。
監督をやろうと決めたそうです。
この映画がなかったらその後の『ファイトクラブ』や『ゴーン・ガール』といった作品が生まれなかったかもしれないと考えたら大きな意味を持つかもしれません。

主演はベテラン刑事であと「7」日間で退職予定だったサマセットを演じるモーガン・フリーマン。

そして、田舎から配属されてきた若い刑事としてサマセットの相棒を演じるブラッド・ピットです。

二人は「7」つの大罪になぞらえて、
「7」人の人間を殺害しようとする
連続殺人事件を追うことになる。

ちなみに7つの大罪とは、
「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」
「強欲」「暴食」「色欲」
の7つであり、人間を罪へと導く可能性がある7つの欲望や感情である。

このような7つの大罪を犯している人間に対して、罪を清めさせるべく犯人は殺害していく。

ラストは映画史にも残る衝撃的なものでした。

救われない正義。絶望感がありながらも完成度が評価が高いのも納得でした。

「この世は素晴らしい。闘う価値がある。
後半部分には賛成だ。」
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