このレビューはネタバレを含みます
学園ものクラムアクションラブコメディでスクールカースト問題を紐解いていく的な…
ジャケ写はラブコメ感満載なんだけど、右側にいるクリスチャン・スレーターがクライムものの悪役的立ち位置であり強敵っていう…
最後、ベロニカがヘザーから赤リボンを奪い取って自分の髪に結ぶのだけれど、分かり身が深いと言うか。肉体格付けやおめかし数値順ではなく、お調子者と内気な子のどちらのタイプの者たちともちゃんと向き合うことができて尚且つ、いいとこ取りをしなくてズルさのない(←これ重要)、全体的にあらゆる分野で平均点を叩き出すオールラウンダーな人がコミュニティのまとめ役になった方が平和だったりする。
台詞メモ
「ヘザーは〝現実は厳しい〟と言う。だからボヤボヤしてはダメだと。鳥と付き合うには、飛び方を学べと。私は尋ねた。〝あなた人に飛び方を教える?〟彼女は教えると答え私はさすがと思った」
「食糧危機ね。アフリカは大変よ」「そう、色んな人がいてゴタゴタした大陸だもの」
「ヘドを吐きそうなほどイヤな話題が欲しい」
「偽善者を褒めるの?」「ヘザー、純真な人を疑うの?」「よしてよ、私がマザー・テレサに見える?ああいうバカは許せないのよ」
「あなた、この学校じゃピラニアね」「構わないわ。嫌われるのも人気よ。むしろ尊敬されてると思うけど」
「私たち今夜は大学のパーティへ行くのよ。だから会話の技術を磨くの。ガキを相手に」
「あなた強い派閥に入りたい?当然そう思っているわね?イヤな顔しないで。ユーモアなのよ」
「ダークホースが登場しそうよ」「なぜスパイ小説に夢中になるか?」「バカだから」「その通りさ」
「どこにもこんな店がある。どんな町にもね。好きな物を選んでレンジで温めて食う。ほっとする」
「人生は完全じゃないわ。友達も嫌いだし。一緒に行動してるけど実はウンザリなのよ」「休暇でもとったら?」
「殺してやりたい。これは冷静な気持ちからよ。生理の間の気まぐれでもない」
「ベティは親友だったけど彼女なんか構ってられない。魔女みたいなヘザーを殺すの。私、正気じゃないみたい」
「気分が悪くて吐きそうなの。離れてて」
「明日はまたおべっか使うけど今夜はヘザーのいない夢を見たい。そこは私の自由な世界」
「あんた最低のバカね!」「あんたこそ最低よ!」「いっぱしの女になれたのは誰のお陰だと思う?あんたはただのガキだった。大学生のパーティへ招待したお礼は?廊下に吐いた物だけ!」「それを綺麗にお舐めよ!」「あなた終わりよ。みんなに言うわ。他の高校へ転校しなよ。今の学校じゃ相手にされないよ」
「私、天才だと思われて小学6年生で高校入学と言われて、でも友達を作れないと言う理由で中止された。今じゃ下らないことで私の知能もムダ使いよ。門限破りの抜け道とか」「ヘザー・チャンドラーは殺したいな」「殺しても仕方ないわよ。みんな、いずれは死ぬんだもの。だからその前にヘザーにヘドを吐かせたいわ」
「きつすぎる?私に断わらせて臆病だと呼びたいのね?」
「友達だったけど嫌っていたのね。図星でしょ?みんなそう」「悲劇だわ。人類のね」
★「何言ってるの!?お互い憎んでいたわ!」「ヘザーは死後、人気が上昇だ」「恐ろしいわ」
「ガッデーム、私はなぜこんな物(煙草)を吸うんだ?」「バカだから」「その通り」
「ヘザーは悪くない。その責任は若者を甘やかす社会にあるのです。MTVやビデオゲームにその回答があります。後はもう若者たちのために祈るだけです」
「お気の毒ね。私が殺したんじゃないけど、殺したいと思ったの。高校を楽しい場所にしたかったからよ。意地が悪い?」
「分かったわ。だけど、酔っ払ったり下品な遊びはダメよ」
★「ヘザーのためにダブルデートよ。2人目のヘザーも厄介ね」「全くだな。今夜は何だか優越感に浸ってるよ。今まで7回転校して違いはロッカーの鍵だけ。俺たちの愛は絶対さ。さあ行こうぜ」
「今度は空砲は使わない」「冗談なんでしょ?ボニーとクライドはイヤ!」
「さらにこれぞ決定版と言えるものがある。ミネラルウォーター」「よしてよ、そんなもの誰でも飲むわ」「オハイオじゃ男ならビール瓶しか持たない」「頭がいいわ」
「フットボールも終わりさ。あの2人、エイズの冗談のネタになるだけだ」
★「カート、聞いてくれ。お前が本当にゲイでもいいさ。それでも俺に誇りを与えてくれた。息子はゲイだが愛してる。なぜ死んだのだ?」「生前にゲイだと知ったら怒り狂うぜ」
「こうして死者が次第に増える不安。死者は人気者ばかりだ。悲しみは大きい。でも何か奇妙な悲しみだ。自殺はヘザーに深みを、カートに魂を、ラムに知性を与えた。私には何を与える?彼と一緒だと自制心がなくなる。これじゃ地獄行きね」
「麻薬や飛び出しナイフ、それに変態セックスやポルノ写真、でもこの自殺はフレミング先生の理解を越えてる」
「今日のあの混乱は素晴らしい!この混乱が恐竜も絶滅させた。人々を恐怖に落とす我々の方法こそ正しい」「私の方法じゃない」「それは判事に言え!それにカートにも」「ふざけないで!まるで子供だわ!」
「母が好きだった。俺は事故だと思いたい。でも自分で死を選んだ。パパが爆破する2分前にビルへ入った。ママが俺に手を振ってすぐに爆発だ」
「あなたは下らない男なのね!家にいてTVでも撃ったら?トースターの爆破とか。学校へ来て私につきまとわないで」「また戻るさ」
「寂しかったわ。もう嫌われたかと…」「とんでもない」「私まだ処女なの。一度フレンチキスしたけど酷かった」「ベティ、私の現実よりあなたの夢の方が素敵」
「2ショット打つ気じゃない?いいわ、私を負かしたい?」「イヤだけど」「最後で勝てばいいわけね」
「消さないでよ」「自殺を食い物にした番組よ!冷淡でイヤな感じ!」「病める青春は気に入らない?どうなの?」「人間扱いしてほしいの。ウサちゃんみたいに大事に保護しないで」「甘やかしておらん」「人間扱いしろって?それが若い世代の要求なの?でも大人同士の付き合いができる?気楽なものじゃないわ。若者はいつも不満を言うけれど、世間じゃまだ半人前なの」「それは大人の論理だわ」「いずれ分かるわ」
「ミス・ダンプの自殺の知らせよ。遺書を持って車に身投げよ」「死んだの?」「あっと驚くわよ。怪我したけど元気よ。変わり者が人気とりを狙って失敗した」
★「ヘザーの首を切ったらすぐに次のヘザーの首が生えた。これはまるで神話の世界のような話ね」
「自殺は個人の自由よ」「ヘザー、命を捨てて新聞の統計の数字になりたい?プライバシーと関係ないわ」「3人も自殺したわ」「人の真似をしたいの?」「まあね」「もし毎日が幸せだったら人間と言えるかしら」
「あなた、ベティが育ちがいいと信じてる?イヤな友達に優しい?違うわ、ベロニカ」
★「あなた反逆者?そんなカッコよくないわ。ただの異常者よ」
★「汚いナイフだわ!」「別に手術するんじゃない」「でもヘザーの性格から考えて自殺には清潔なナイフを使うわ」「これでどうだ、君の顔も映るだろ?」「明日は別人が彼女の立場ね。私かもしれない」
「JDは止められない。FBIもCIAもPTAもダメ。目立つには過激なことをというのだ。今度は私の番だ。彼はこの自殺にどんな反応を見せるだろう?」
「我々、この高校の学生はみんな死ぬ。今日、我々の燃える肉体が冷淡な社会に対する究極の抗議になる。ざまあみろ!…少々荒っぽい文面だが、学校の爆破も荒っぽい。君の自殺も色褪せるね。明日、我々の学校を爆破すればこの世代に大きい影響を与える。80年代のウッドストックだ!」
「綺麗に精算したい。俺が全員殺すのは愛されないからだ。分かってくれ、色んなタイプの人間が一緒に暮らせるのは天国だ」
「人々はこの高校の廃墟を見て言うさ。この高校の自滅は社会のせいじゃない。高校自体が歪んだ社会だった!酷い場所さ」