12分セリフなし、アニメーションと音楽、SEのみでここまで引き込むのはさすがアカデミー賞。
最悪な雰囲気の夫婦からはじまり、戸棚から落ちたサッカーボールが流した音楽が記憶を蘇らせる。楽しい日々の想い出も束の間、なぜあの日にいつも通りに登校させてしまったのかという後悔と共に銃声が鳴り響く。その日を境に家族は崩れ、夫婦の心もばらばらになってしまう。
感情は黒い影で表していたり、きっかけにファンタジー要素が入っていたり、夫婦はモノトーンで娘の遺物は色がついていたりと言葉で表さない分いろいろな工夫が見られた。銃乱射事件というショッキングな人の死がテーマじゃなかったらここまで短時間で感情移入できないよな…。
