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ダーク・アンド・ウィケッドのslowのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

スティーヴン・キング原作もののような不気味さ(人の態度が豹変する感じとか)と、宗教色を強く打ち出すことで、アンチというか、皮肉めいた内容にもなっていたような。いないような。言ってしまえば悪魔が暗躍する、それだけの映画なのだけど、普通はそれを除霊したりだとか、原因を突き止めたりだとか、解決又はその兆しを持って、一応の結末を迎えるパターンがこういう作品のお約束だった。でも最近はちょっとそういう傾向も変わってきているように感じるし(わたしがホラーに詳しくないだけかもしれませんが)、本作はと言うと、ひたすらにバッド一直線でハッピーに目もくれないところがめちゃくちゃ硬派(ホラー)なわけで。ルイーズとマイケルがあまり感情移入を許さないキャラクターであることと、最後まで残像のようにはっきりと明らかにはされない現象の数々。この掴み所のなさが怖さ(不可解さ)だけを際立たせて、これを純度の高いものに見せたのだろうな。宗教についてはよくわからないので、わたしはそういう部分を観ました。怖い。だけど、面白くはなかったかも。
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