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ダーク・アンド・ウィケッドのYYamadaのレビュー・感想・評価

3.3
【ホラー映画のススメ】
◆作品名:
ダーク・アンド・ウィケッド (2020)
◆映倫区分 / 日本 : PG12
◆ホラーの要素
 数々の怪奇現象とゴア描写が
 恐怖を煽る
◆恐怖のレベル
 精神的恐怖 ★★★☆☆
 肉体的恐怖 ★★★☆☆
 知識的恐怖 ★★★☆☆

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・父の病状が悪化したとの報せを受けたルイーズとマイケルの姉弟は、生家であるテキサスの人里離れた農場を訪れると、母に見守られながら最期を迎えようとする父の姿があった。
・しかし母は「来るなと言ったのに」と彼らを突き放し、その夜、母は首を吊って死亡。やがて姉弟は、想像を絶する恐怖に巻き込まれていく…。

〈見処〉
①「来るなと言ったのに」
「それ」は邪悪で、私たちを屠るもの——
・『ダーク・アンド・ウィケッド』(意訳: 暗闇と邪悪)は、2020年に製作されたホラー映画。監督は『ストレンジャーズ 戦慄の訪問者』のブライアン・ベルティノ。
・父の最期を看取るため田舎の農場に帰郷した姉弟を襲う怪異を描いた本作は、ホラー映画の権威であるシッチェス・カタロニア国際映画祭2020で最優秀女優賞と撮影賞を受賞したほか、映画批評サイト「ロッテン・トマト」でも高評価を得ている。
・出演は、姉ルイーズに『最後の追跡』『アイリッシュマン』のマリン・アイルランド、弟マイケルを『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』のマイケル・アボット・Jr.。

②結び…本作の見処は?
キレイなジャケット写真と思いきや、トンデモない数の鮮血の赤…
◎: ゆるやかに進行する本作は、終始不吉な空気を漂わせ、鑑賞者の緊張感が緩和をさせる時間を許さない不気味な作品。次第に追い詰められる「精神的恐怖」と、何が起こっているか理解出来ない「知識的恐怖」が高い作品。
○: さらに、序盤シーンの母親の狂乱ぶりなど、所々のゴア描写による「肉体的恐怖」もおぞましい。
○: ハリウッド俳優らしからぬ、出演者全員が、地味であることがリアリティを増幅させている。
▲: 怪奇現象の真相を含め、鑑賞者の解釈に依存しすぎ。作品の締めくくりを平凡にしている気がする。
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