荒川自転車乃介

サムジンカンパニー1995の荒川自転車乃介のレビュー・感想・評価

サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)
4.1
実際にあった事件を元にしたドラマ。大企業の不祥事を、その中で働く一般職の女性たちが暴き出す。
女性たちのキャラクターや、それに絡む男性たちもキャラクターが立っている。そして、主人公たちに襲い掛かる試練の数々。誰が本当の敵なのかがわからず、見ている者をハラハラとさせる。
公害となる企業不祥事を扱っているが、女性たちのキャラクターのせいもあって、明るく描かれて面白い娯楽作に仕上がった。
本当によく出来た作品だと思う。
アメリカ映画や韓国映画は、こういったテーマを娯楽作に仕上げるのがうまい。
日本でもないわけではないが、もっとこうした作品が作られてもよいと思う。
公害を起こした企業はそれなりにあるし、不正を起こした会社もたくさんある。電機メーカーから、製薬会社まで素材はいっぱいあるのだから。