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声もなくのpersimmon1aのレビュー・感想・評価

声もなく(2020年製作の映画)
5.0
ユアイン君贔屓目120%承知で満点。
前に本人インスタでかなりデカくなった写真アップしてて、オフで自堕落な生活したかな(いかにもしそうなタイプに見えるもので…) とか思ってたんだけど、この作品用だったようで… 大変失礼いたしました。

通常モードのユアイン君はもちろん好きだし、「シカゴタイプライター」みたいないつもよりカッコつけてるのもイケメン風もイケるんじゃんで好きだったけど、私、正直このぐらいの肉付きの身体がたまらなくタイプで、ずっと釘付けになってました。むしろこのままでいて欲しいくらい… もう1回見に行ってしまうかもしれん。

ひょんなことから、今までの人生では感じたことない感情が沸いた主人公。いわゆる定義的な幸せとまでは到底いかないけど、なんか心に沸いたその気持ちは、外周をふちどる線がほわほわの球体みたいな感じだけど、同時に初めて自分の意思で行動を決断させるような力をも兼ね備えていて。話せない分、余計に目線のひとつひとつや行動が心情を表していて、演技から全く目が離せなかったし、演技力もすごかった。

女の子は良家の11才設定なんだけど、女警官のくだりで、いくら少しばかり彼の仕事見たとはいえ、自ら先んじて埋めようとするのは少し違和感あった。11才なら救急車呼んだ方がとか思いつく気がする。まぁ女警官(いとうあさこ似) 死んでなくてよかったー笑 死んでたらユアイン君殺人犯になってしまう。

あと、最後学校に連れ戻してもらったのに、悪人扱いするのはわかるようでわからなく。とにかく自分は悪くないことをいの一番に主張したい未熟さなのか。でも最後にまた落とされる闇感が韓国映画って感じで、映画という作品としては好きだったが、前のめりにユアイン君役にのめり込むと辛い。

ユアイン君の家はバーニングの家よりもっと底辺で(ロケ地はバーニングと同じ坡州らしい) 実際どの程度リアルなんだろうか。水田の向こうの空の色が象徴的に映されるんだが、満月も含め多少修正感が出ちゃって、見え見えの荒さは感じたけど、とにかく好きな映画で久しぶりに出かけて良かったと思えた作品でした。
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