楽しみにしていた作品だけど、
ずいぶん寝かせてしまった…
それを後悔してます。
面白かった。
なんか良かった。
騒動の渦中(もう過ぎたか)にあるユ・アインとユ・ジェミョンのコンビ芸を見た!本作のユ・ジェミョン…かなり良いです。卑屈さと軽妙さと可愛さが見事にミックスされた、憎めない男を我々に見せてくれます。
チャンボク(ジェミョン)と失語症?の青年テイン(アイン)は社会の底辺で喘いでいる。卵売りのかたわら、死体処理も請け負っている。まあ、犯罪組織にいいように利用されているってわけだ。
序盤のテインの“吹く”と“拭く”のちっちゃいボケ…良かったな。自分だけが見つけた気になって嬉しくなる。
そして本作は、紫色やピンク色の夕焼けがとても綺麗。後ろ暗くて重い内容だけど、それがいくらか和らぐような、そんな感じ。
ある日ふたりは、犯罪組織から、誘拐した女の子を二日間だけ預かって欲しい…そんな依頼をされ、渋々引き受けた。
いつも厄介ごとを押し付けやがる…
畜生め。今度は何だ。
子供を預かれだと?
指定の引き取り先に行った時の二人がめちゃくちゃ面白い。あそこだけ何回も観たいくらい好き。
誘拐された女の子チョヒ。
彼女の環境への順応っぷりがすごい。得体の知れない男テインのあばら屋といってもいいような家に連れてこられたというのに、泣きもしなければ、驚きも怖がりもしない。
まあ、そんな子もいるか、と思いながら観てた。テインの妹ムンジュのお姉さん役を自ら買って出ているし。やっぱり適応力が半端ない。
誘拐という犯罪に加担してはいるけど、チョヒがいることで、ちょっとした心の癒しを得たテインがどこか切ない。この青年の未来はどうなるのだろう…そんな心配までしてしまった。
チャンボクの末路も切ないものだったし、残された一枚の写真の余韻がなんとも言えないものだったなぁ。