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ドライブ・マイ・カーのnekonomachiのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
4.0
村上春樹は好きじゃないけど「バーニング」の雰囲気や暗示的な台詞が良くて、本作もたくさんの意味深な言葉や暗示的な物が登場します。

例えばタバコ。車の中でNGなのは“聖域”を守る意味でしたが…

ドライバーにとってはおそらく母親から覚えたものでしょうし、線香としても用いられる。
ということはあの場面は墓参りでもあり、焼却場は火葬場?といろんな考えが浮かびます。

カセットテープで亡き妻との対話に、かりそめの安らぎを得る主人公。
ドライバーもまた過去の呪縛で車の中に囚われている。

岡田将生が車の中で語るとき、想像以上の真実が浮かび上がり…

同じような痛みを抱えたふたり。雪の中のシーンに互いの親と子が重なって見えました。

細かく考えるとキリがなくて、見終わった後にもたっぷり3時間以上楽しめる映画です😊🍀
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