村上春樹は好きじゃないけど「バーニング」の雰囲気や暗示的な台詞が良くて、本作もたくさんの意味深な言葉や暗示的な物が登場します。
例えばタバコ。車の中でNGなのは“聖域”を守る意味でしたが…
ドライバーにとってはおそらく母親から覚えたものでしょうし、線香としても用いられる。
ということはあの場面は墓参りでもあり、焼却場は火葬場?といろんな考えが浮かびます。
カセットテープで亡き妻との対話に、かりそめの安らぎを得る主人公。
ドライバーもまた過去の呪縛で車の中に囚われている。
岡田将生が車の中で語るとき、想像以上の真実が浮かび上がり…
同じような痛みを抱えたふたり。雪の中のシーンに互いの親と子が重なって見えました。
細かく考えるとキリがなくて、見終わった後にもたっぷり3時間以上楽しめる映画です😊🍀