約3時間という長さを感じさせない乗り心地。ゆっくりと物語は進み、終着地点へと向かう。
村上春樹作品に今まで触れてこなかったので、その点で言えば彼の作風を知った上で見たほうが楽しめるのかもしれない。
台本の読み合わせのように、淡々とした喋りに人の心の繋がりは分からないが、ある時突然くる感情の放出にこちらも胸を打たれる。
配役も完璧で、中でも霧島れいかさんの美しさにはやられた。最初は違和感を覚える彼女の話し方も、何度もカセットを聞くうちに心地よく感じる不思議。
サンルーフからタバコを出すシーンはいつか真似してみたい。