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ドライブ・マイ・カーのmasaのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
4.2
原作は未読だけど、とてもよかった。
身体にとても沁みる作品。後から感動が地味にジワジワ沁みてきて、それが心地いい。

村上春樹の短編小説を原作に描くヒューマンドラマ。
妻を失い喪失感を抱えながら生きる主人公が、ある女性との出会いをきっかけに新たな一歩を踏み出す。
『寝ても覚めても』などの濱口竜介が監督と脚本。
脚本家である妻の音(霧島れいか)と幸せな日々を過ごしていた舞台俳優兼演出家の家福悠介(西島秀俊)だが、妻はある秘密を残したまま突然この世から消える。
2年後、悠介はある演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島に向かう。
口数の少ない専属ドライバーの渡利みさき(三浦透子)と時間を共有するうちに悠介は、それまで目を向けようとしなかったあることに気づかされ…

こういう新たな一歩を踏み出し再生していく感じ自分はとても弱く、感動してしまう。
しかし、一概に単純な話ではなく、かなり大人な考えさせられるヒューマンドラマである。

特に終盤の家福とみさきのシーンは感動が溢れた。
それと三浦透子演じる寡黙な専属ドライバーみさきのキャラにやられました。素晴らしい。
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