「美しかった」とか
簡単には言い切りたくないような、
不思議な余韻が残ってる。
いろんな言葉に感情が揺れ動いたり、
人物の過去を想像したり、
終わったあとには頭を悩ませて
印象的なシーンの意味を考えたり、
一冊の本を読んだときにすごく近い。
時間がかかってもいいから、
スマホから手を離して、
自分の身体だけで感じたいと思えた。
手話を含め多言語が混在していたのも
よかったのかな?
「わかりにくさ」の加減が
ちょうどよくて心地よい。
大人であれば誰でも、1つや2つ
向き合いきれていない喪失を
抱えているんだと思う。
20代の自分にさえある。
劇中劇や岡田将生の長台詞が、
それらに向き合うヒントを
教えてくれた気がする。