このレビューはネタバレを含みます
自分用
欲求は?
死に目を向ける=真実を見る
→それでも生きていく
一幕
妻との日々
(職業、関係性、日常)
妻の不倫を知る
妻の死
二幕
二年後 広島での仕事
運転手と出会う
舞台稽古のスタート
(演者や運転手との関係性)
韓国人の夫婦の家へ
岡田将生との会話(妻の夢の話)
岡田将生の障害事件
三幕
北海道の村へ車で向かう
舞台シーン
運転手、韓国へ
メモ
赤い車の空間=自分だけの場所
外で起こる外的要因→車の中で消化する
似た境遇を持つ少女との出会いを通して
一緒に障害を乗り越えていく
赤い車が印象的でかわいい
→白や黒が多い中で目立つ
窓の外の景色を活かした美しいショット
→被写体は黒のシルエット。外の美しさが際立つ
岡田将生が妻の夢の話を語るシーン
カメラ目線で長回しで語っていく
→印象的で圧倒的なシーン
北海道到着後、音を完全に消すシーン
→映画館の静寂が響く
隣の人の物音さえも敏感に超える
→すごい効果的で美しい
戯曲と映画のストーリーがマッチする
最後の舞台シーンはまさにそれを象徴しているよう。
2幕の説明をかなり省いたが繊細でどれも欠かせないシーンばかり
長回しが多いが決して退屈にはならない
まるで舞台を見ているように集中することができる。
出てくる役者全てが素晴らしい
息を呑むシーンが何度もあった
3時間という長い時間の中で
常に感じる喪失感のようなもの
それでも家福をはじめとする登場人物の生き様を通して人は生きていかなければならないことを再確認する。
そして訪れるラストのシーン。
あれを見た時に今までの3時間が愛おしい気持ちで胸がいっぱいになる。