ゆきゆき

ドライブ・マイ・カーのゆきゆきのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
4.4
コロナ禍久々の劇場にて。

ワーニャおじさんを予習してからのドライブマイカー

今始めたばかりのボランティアのことや、亡くなった娘のことにリンクすることが多くて、生きることについて色々考えることが…
『生き残った者は、死んだ者のことを考え続ける…僕や君はそうやって行きていかなければならないんだ』
と言うセリフとワーニャ伯父さんの中でソーニャが言う言葉、
「仕方ないわ。生きていかなくちゃ…。長い長い昼と夜をどこまでも生きていきましょう。そしていつかその時が来たら、おとなしく死んでいきましょう。あちらの世界に行ったら、苦しかったこと、泣いたこと、つらかったことを神様に申し上げましょう。そうしたら神様はわたしたちを憐れんで下さって、その時こそ明るく、美しい暮らしができるんだわ。そしてわたしたち、ほっと一息つけるのよ。わたし、信じてるの。おじさん、泣いてるのね。でももう少しよ。わたしたち一息つけるんだわ…」

今置かれている自分をしっかり肯定し、受け止めて生きていけ と背中を押してくれた気がしました。

『他者を知りたいと思うなら、まず自分自身を深くまっすぐに見つめるしかない』数々の名セリフがあるにも関わらず、コミュニケーションの基本は言葉ではないんだよと言われている気もしました。

それにしても脚本構成は圧巻でした!

さて、原作の春樹を読みますか♪
ゆきゆき

ゆきゆき