アカデミー賞
国際長編映画賞受賞おめでとうございます!
天下の暴論。
トランアンユン監督の、ビートルズの原曲が使用できた「ノルウェイの森」がイマイチで、濱口竜介監督の、ビートルズの原曲が使用出来なかった「ドライブマイカー」が圧倒的に突き抜けたのは実に正しい。
ノルウェイの森を観終わり唐突にジョンの、I once had a girl の声を聴いた瞬間に、
そうよ、だからノルウェイの森よ。と思った以外の何者でもなかった。
曲に語らせたら、あかんよ。それで全てや。
ビートルズの、ラバーソウルの、楽曲やど。
ネタバレは避けるが、ドライブマイカーのラストシーンの説明の無さは素晴らしい。
全部、観るものに委ねる。そして、静かにビートルズのドライブマイカーではなく、癒しのインストゥルメンタルがゆっくり流れる。
Beep beep'm beep beep yeah!は違うやろ。
3時間にもおよぶドライブマイカーは、ほぼ1時間半の折り返し地点の、みさきと家福が
ユンスに誘われ自宅を訪れるシーンが凄まじきターニングポイントだった。アンバランスなまでにここで泣けました。
村上春樹はみんな読んでるけど、そら1Q84どう映画にする?ダンスダンスダンスも、
ねじまき鳥クロニクルも。
そんな中、濱口監督は正しく飛翔し、サーブ900ターボを希望に向けて走らせた。
濱口監督、運転めちゃくちゃ上手い。