記録
３時間と感じさせないお見事な演出でしたが、
3時間はやはり長い!
長いけど、この物語を辿るにはこの時間が必要。
だけど長いw
如何ともしがたいところです。
人によってどこに心を揺さぶられるかが変わる多様性のある映画ですね。
自分は、彼はそこまでヒドいことをしたのかと思ってしまうくらい、傷つくことを恐れたり、ちゃんと向き合うことが出来なかったツケが、ここまで押し寄せて来るとは恐ろしいというところに目がいってしまったw
そのダメージを和らげてくれるのが、彼を取り巻く人たちなんですが、その優しさより、妻の呪いのように不在ながら彼を悩ませる。
彼女の言葉、セリフ、多国籍の言語、音のない言葉など、演劇や役者を通して過去を紡いでいく感じはとても面白かった。
鑑賞前に、斜に構えて自分が賢いと勘違いしている知人に感想を聞いたら、
どうも『フェリーニの81/2』や『NINE』のように演出家が主役のタバコのお話と言っていたので敬遠していたのだが、全くイメージが違った。
受け取るメッセージは人それぞれと言ったが、それにしてもあの知人はつまらんところしか観ていないなぁと意地悪を言いたくなったw
