このレビューはネタバレを含みます
カンヌ国際映画祭やアカデミー賞等の数々の部門で受賞した作品とあって、是非見たかった。
約3時間の長編作。
村上春樹の小説が原作という事と欧米に馴染み深い戯曲が使われているというのも評価に繋がったのだろう。
どんなに近しい人であっても相手の全てを知り得る事は出来ないが、自分自身にはとことん向き合う事は出来るという高槻の言葉は深かった。
家福夫妻の子供、音、みさきの母の死。
死と性が深く混じりあっていて、私には難解な映画だった。
ただ、オープニングの映像の撮り方やサーブが海岸線で走り去るシーンが綺麗だった。
そして物語の鍵になる家福と高槻の車の中での会話のシーン。かなりの長台詞だけど、緊迫感を出す為か一度も車は止まらずに走り続けていた。
色々な言語が交じりあったままの舞台って斬新。
全てを深く解くのはかなり難しいのか、正直何がそんなに評価されたのか良さが分からなかった。
考察を読んでみてもしっくりこない、そんな映画だった笑