やっと見た、昨年賞と話題を掻っ攫っていったDMC。
正直、みる前はあまり面白いと思わないのではと思っていたけど、とても面白かったし、西島さんが主演で良かった。他の演者さんもみな印象的だった。音さんは、艶やかで美しくて、亡くなってからもずっと私の心を占める。家福さんと同じ。
音さんの話や、ワーニャ叔父さんの台詞が登場人物の心、家福さんの心とリンクする。
「偶然と想像」と似ているなぁ、と思った。話や台詞を聞いて想像する。観ている人に委ねる。濱口監督の作品は何作かみたけど、私は割と好きなんだと思う。ハッピーアワーは長過ぎるし解らないところも多々あったけど。家福さんの淡々とした言い回しの本読みは、濱口監督のやり方なのかな？と映画を見ながら推察する。多言語と手話のやりとりは独創的で深い。
赤い車は主役、第二の主役。色もフォルムも美しく、劇場の画面にいつも映える。カッコいい。車を大事にされていることがよくわかるというのがすごくいい。走る車から煙草を持った2人の手が出ているシーンが好きだ。
ラストは！？
あの赤い車を見て色々と想像する。
