長い時間なのに、だらけることもなく、ずっと惹きつけられている感覚。だけど、特に大きな場面展開があるわけでもない。少しずつ、じんわりと紐解いていく感じで進んで行った。
だけど、最後の韓国での買い物をして車を走らせていくシーンでいきなり終わる結末は、ちょっともったいない気がした。
「生き残った者は、死んだ者のことを考えつづける‥‥」あのセリフは心に残った。
舞台で動く前に、執拗なまでに感情を入れずに、セリフの読み合わせをすることの意味。軸となるその人物像が出来上がらないで、セリフを乗せた時の薄っぺらさ。すごく考えさせられた。
村上春樹の原作を読んでみたい。