一生消えない傷があること、ずっと一緒にいても知らない一面がある、相手を知ろうとしない限り抱え込んでいるものがわからないこと、知ろうとして初めてわかることがある、すぐ感情で行動する人が堂々としていて、冷静で聡明そうに見えて実は臆病で怖がりで弱い、そういう見た目ではわからないこと、一度犯した過ちは一生自分の身を持って背負っていかなくてはならないこと、大好きな人だからこそ自分の本心を言うのが怖い、失うのが怖い、今の生活が続かなくなるのが怖い、
なぜ最後みさきは韓国にいて、赤い車にのり、似たような犬を飼っているのか
家庭の味を知らなかったみさきは、晩ごはんを食べさせてもらって家族ができた感覚になったのではないか。車に戻った後、「晩御飯誘ってくださりありがとうございます」と言っていたのが印象的だった。あの家で食べた韓国料理、温かい雰囲気に可愛い犬。あれがみさきにとって理想であり、それを新たな場所で理想の形として人生をスタートさせたかったのではないか。かふくとの車での旅は有意義な時間であり、自分と向き合う時間だった、だから赤い車を買い、新しい土地で生活しても過去を一生背負って忘れないように同じ車にしたのではないかと思う
自分の人生を自分の車で運転していく