ごとう

ドライブ・マイ・カーのごとうのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
3.5
間違ってアマプラ会員になってしまったので、この機会に気になってた作品に手を出していこうと思い、栄えある第1作目がこちら(笑)
私が20代の頃なら早々に挫折したであろう、文学、演劇要素がふんだんに取り入れられた作品。チェーホフに触れていればもっと深く味わえたのだろうか、と文学性のない自分が寂しくなる。
でも映像的に美しくて、こんなに抑揚のない展開なのに、3時間弱の長さを感じなかった。
いや、今思えば三浦透子さんの「無」な感じが抑揚の無さを印象付けたんだろうけど、そこがこの作品のキモだよね。
感情は出さないけど、徐々に西島秀俊と打ち解けて行く感じとか、「無」だからこそのドライブ。車っていわゆる密室になるから、誰と一緒に乗るかは重要。
広島→北海道はさすがに遠いぜ!
私的に「時間を感じさせない映画」はかなり最大級の褒め言葉なので、何だかんだで好きな作品なんだな。
演劇が多言語で、手話も入るって所が斬新。手話は分からないけど、何となく感情で読み取れる部分があるし、動きが美しい。って表現が良いのかは分からないけど。
きっとみんな思っただろうけど、あの演劇を観たい。
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