10代の頃村上春樹作品をよく読んでいたのに、最近読んでないな、と思いながら鑑賞。
台詞や言い回しが春樹ワールド全開で引き込まれる。
チェーホフも詳しくないし難解ではあるけれど、古くても良いもの好きなものを大切に愛用し続け、モノゴトを静観し冷静に分析というか解釈するところが好きだ。
好きなシーンはいくつかあるけれど、終盤、走っている車の後ろからの見た景色が印象的。
広島から北海道、新幹線でも飛行機でもなくフェリーを乗り継いで古いサーブと共に旅をする。
過去と向き合い、受け入れ、少しずつ前に進み日常を送る。
全体的に淡々と演劇家とそれに絡み合う日常のストーリーなんだけれど、ラストはなんかいいよねと思いながら観終えました。