健

ドライブ・マイ・カーの健のレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
3.6
劇中に語られる、ストーカーの話。社会に残せたものは男の子の家に新設された監視カメラだけ。「私が殺した、私が殺した、私が殺した。」レトリック、メタファーが散りばめられていたけれど、これが1番、社会的な(単に社会的に完結しないかもしれないが)孤独を打ち当てていたように感じた。カフカ的な絶望ではなくて、時代性による集団社会の中での絶望。でもしっかり村上春樹流の締めがあって、後味もよく見れた。

少し、映画臭い台詞回しがあって、没入感は長続きしなかった、
健