このレビューはネタバレを含みます
真っ直ぐにカメラを見つめてセリフを言うシーンが何箇所かあり、ドキッとした
言葉や表情を突きつけられている感覚
どこにいるのか、何があるのか、真実なのか、、、
岡田将生の演じた高槻のいい加減さ、自分をコントロール出来ない事も含め、客観的に自分を見つめ諦めている感覚。わかっているけど出来ない矛盾と未熟さ。常にモヤモヤしている感じなどの表現が凄かった
顔はいいのになんか残念、という役上手い
全体の話としては、喪失からの再生みたいな事で劇的な何かが起こるわけではないし、結局その再生は娘と同い年の女性という所が少し綺麗すぎるなとは思ってしまったし、あんなにぶっきらぼうだったみさきが結構喋るな、意見言うなとは思って掴めない女性だなと
全体的に掴めないキャラが多く、それがこの映画の主題なのだとも思った
それでいい
わからない事も含め真実
音は夫を愛していたのも、多くの男性と不倫していたのも真実
そう言う人だと受け入れる
なんかまた平野啓一郎で言うところの分人主義を感じる
