このレビューはネタバレを含みます
正しく傷ついて、生きていく話。
ハルキワールドの実写化は個人的には現実感のないやりとりも多いな、と感じた。
けどドライブのシーンとか食卓を囲むシーンとかは、ゆっくりした穏やかな時間でちゃんと人と対話している感じがしてとても魅力的だった。
タカツキがカフクの知らない音の物語を語るのは、カフクと音の繋がりを邪魔されている気がして勝手にカフクの心情を慮ってしまった。
ソーニャの手話で「生きていく」という手話は手の甲を上にして手前から奥へと手を伸ばすという動作だったが、それが、たびたび車のシーンで真っ直ぐな道を映す描写と重なった。