あの短編で3時間⁈と思っていたものの、なるほど、短編集『女のいない男たち』を「ドライブ・マイ・カー」を主軸に再構成させた映画だった。
これは脚色賞を与えても良い。
原作短編集が「ファムファタールに翻…
村上春樹原作。
主人公の西島秀俊は、演出家で俳優。
妻が浮気をしていることを分かっていたが、妻を失うことを恐れ、話せないでいると妻はくも膜下出血で急逝してしまう。
それからも演出家を続けながら、妻と…
モータの駆動音、駐車場のビープ音、韓国手話に挟まれる破裂音、雪景色の圧倒的な静けさと足音(劇中音楽は要る…?クラシックだけで良くない?)
手話表現の孤独さと親密さ
花の手向け方
ハッピーアワー…
素晴らしい作品に間違いはないけれど、絶賛の嵐には違和感を覚える。
村上春樹的な世界観に生きる人たちや憧れる人たちには「感じる」ことができる空気がこの映画に流れている。
村上春樹の作品は良いものも…
濱口竜介の新作期待して初日に観に行った。妻の音読を聴きながら運転するシーンは、語られる言葉とその時の状況や心境が一瞬重なってまた戻っていくような感じが繰り返される。それがストーリーを追っていくという…
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喪失からの再生を演劇と愛車を通して描く
その3時間というあまりにも長い上映時間ながら過不足が無く、全ての描写に意味があると思えるような贅沢さを感じる
特徴として一つ一つのシーンが長く、そして劇伴…
自宅、ダメゼッタイ(震え声)
台本をひたすら棒読みするという濱口メソッド、寝て覚めのホン読みの時は、濱口監督が「瀬戸くん、まだ感情が入り過ぎてる。でっくんは出来てるぞ!」なんていう場面もあったのかな…
原作未読。
オープニングこそ衝撃的ではあったが全体通して静かな映画。
村上春樹原作だからか全体的にセリフが文学的で何処か浮世離れしていて小難しく感じられ、特に家福夫婦の会話は終始セリフ合わせを聞いて…
掛け値無しに179分はあっという間で、もう本当にずっと飽きない。濱口竜介の映画は画面・演出レベルでだけでなく物語としても不要なシーンが全く無い。ここがいわゆる"スローシネマ"(ドアが開くまでに1分、…
>>続きを読む©2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会