このレビューはネタバレを含みます
原作は村上春樹の同名の短編小説
だけど、その短編が収録されている著書の中の他の作品からの引用も多い
主人公・家福の妻が語る物語は『シェヘラザード』から
予定が狂って自宅に戻ったら妻の浮気を目撃+「…
濱口竜介監督の世界的に評価された代表作。
同監督作品は本作以外だと「PASSION」「親密さ」「悪は存在しない」を見てきた(2024.5.17時点)けど、個人的に同監督作品の面白さは、会話劇に集約…
同じ言語で会話をしていても分かり合えているかは別で、知れることもあれば、孤独になることもある。特に言語が同じだと曖昧にもできるから、何となくの平穏を演じて気持ちに蓋をしたまま愛する妻を亡くした家福の…
>>続きを読む愛する妻の死後に、彼女が生前浮気していた事実とそれに傷ついた自分自身の心理に向き合う役者の話。
原作にいくつか根本的な改変を加えつつ、「他人との分かり合えなさ」という原作のテーマをしっかり踏襲して、…
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人生はドライブ
緑内障を患った家福に代わり音がハンドルを握ったり、渡利に色々な所に連れてってもらったり、時には高槻のように一時的に同乗しては急にいなくなる人さえいる。
そういうの全部ひっくるめて…
自分への向き合い方、そして大切な人への向き合い方
「僕らがやらなければいけないことは、自分の心としっかり正直に折り合いをつけていくことではないか。本当に他人を見たいと思うなら、自分自身を深くまっす…
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