ゴン吉

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.1
マフィアのドンの生き様を描いた「ゴッドファーザー」3部作の完結編「ゴッドファーザーPARTIII」の再編集バージョン。
フランシス・フォード・コッポラ監督が全米公開30周年を記念して「ゴッドファーザーPARTIII」を再編集。
アル・パチーノが主演、アンディ・ガルシア、ソフィア・コッポラ、ダイアン・キートン、イーライ・ウォラックらが共演。 

マフィアのドンのマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)は、合法的にビジネスを展開するために、バチカンの大司教に接近してバチカン銀行に6億ドルの預金をする。
そのお礼に教会から叙勲を受賞し、祝賀会が開かれる。
そこに家族が集まり、娘のメアリー(ソフィア・コッポラ)と亡き兄ソニーの息子ビンセント(アンディ・ガルシア)が再会して愛を深める。
一方、コルレオーネファミリーに代わってライバル組織のジョーイ・ザザがニューヨークを中心に勢力を伸ばしつつあった。
ビンセントはザザをつぶそうとするが、マイケルは合法的に対処しようとする……

オリジナルの「ゴッドファーザーPARTIII」に新たなオープニングとエンディングシーンを追加した再編集版で、オープニングはマイケルがバチカンで大司教と裏取引する場面で始まる。
家族を大切にし、子供を愛したマフィアのドンであるマイケル・コルレオーネの半生を描いている。
マイケルは裏社会から足を洗い、合法的なビジネスを展開しようとするが、ライバル組織が仕掛けてくる。
マイケルが沈黙を守ることをいいことに、マイケルの知人たちが次々と殺されていく。
それでも制裁を加えないマイケルに異を唱えるビンセント。
先の読めない展開にハラハラです。
終盤でのオペラ公演のシーンでは結末が予測できずに最後まで緊張感が途切れることがなく、作品に引き込まれた。
一度裏社会に浸かると簡単には足を洗うことができずに、切なくも辛い。
家族愛、親子愛、夫婦愛、恋愛など様々な愛が描かれている。
愛を大切にしたマイケルには、衝撃的な結末が待っていてやるせない。 
「シチリア人が”永遠の幸せ”を願う時 それは”永遠の命”を意味する シチリア人はそれを忘れない」  

2023.1 BS-TBSで鑑賞(土曜映画劇場・吹替)
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