しーかず

誰も眠らない森のしーかずのレビュー・感想・評価

誰も眠らない森(2020年製作の映画)
3.4
凡庸といえば凡庸な正統派のスラッシャー映画。スマホ依存症克服のキャンプという森の中でスマホが使えない設定も良かったし、スラッシャー映画のセオリーを教えてくれるオタクの存在も「スクリーム」みたいだった。現代のスラッシャーはこういうセオリーを予め説明して踏まえた上で進んでいくのが新たなセオリーになっている気がする。今作登場する殺人鬼も「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスを思わせる風貌と家屋だったし、他作の踏襲を感じた。殺人鬼の生い立ちや境遇はレザーフェイスを踏襲しつつも謎のオカルト要素がオリジナルだったけど、こちらはあまり理解できなかった。殺人鬼が2人必要だったか、逃げようと思えば戦わず逃げられるんじゃないかという疑問はありつつも、主人公の女の子がファイナルガール感満載だったし、王道のスラッシャー映画としてそれなりに楽しめる内容だった。
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